春から夏へ

八百屋で大根を買った

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ぬか漬けにするんだから形にはこだわらない

でもいざ切るときはちょっとためらったりした

大根足組んで悩んでるような・・情が移ったか(笑)

 

久しぶりに予定のない土曜日

季節の変わる気配を感じて少しだけ模様替え

普段の掃除で行き届かなかったところもすっきりして気持ちよくなった

気分が良くなって夜更かし

それはあまりよくないのだけどね

 

裏庭にはフキが生える時期

いま収穫して料理したら柔らかくて美味しいだろうな

ももうすこし大きくなるまで待ってからにしよう

ふふふ、欲張りめ

なんだかヘンゼルとグレーテルの魔法使いのおばあさんみたい

もっとも庭にはフキ以上にとらなくてはいけない雑草が増えてるけど

まあそれはおいおい?おいおい!

 

くだらないこと言ってないでお風呂に入って寝るとするか

幼なじみ

少し前、ケーブルテレビで昔のドラマを観ていた

風のガーデン」というヤツ

数回目から観始めて何となく気になって最後まで観た

今だから、再放送だから、毎日連続の短期間だから

なんとか見続けたというのも頷ける部分もあった

 

 

小さい頃、何度か転校をしたので

物心ついてからずっと仲良しという友達を私は持っていない

どちらかというと晩熟の方だったので

あだ名で呼び合った異性の友人なども持たない

幼なじみなどというものと無縁なのだ

 

ドラマを観ながらそこに違和感というか理解できないものを感じていた

 

ひととの距離感は難しい

離れすぎると淋しくなるけど

近づきすぎると鬱陶しい

まだ淋しさを我慢する方がよい

鬱陶しさは生臭い

グラスに残る微かな匂いがビールを台無しにするように

誰にも言えないちょっとした後悔を呼び込んでしまう

 

ああ、そうだ

自分がきちんと距離を取ればいいだけだ

振り回されて調子にのるから後悔するんだ

いつものニュートラルの距離を思い出せばいいだけだ

気になるグラスのビールは残せばいいだけだ

 

ほんとは幼なじみが欲しかったのだろうか?

いやいやそれはないと思う

変わらず親しくて大好きなひとは幾人かいる

古い知り合いにも比較的新しい知り合いにも

それは年月の長さだけではないなにかを感じるひとたちだ

相手もそう感じていれば嬉しいけどね・・・とは思いつつ(笑)

 

春、はじまる

それなりにやってたのだけれど

ずいぶん長いこと落ち込んでたな

と、自分のブログを読んで思う

それはなんのため?

それともそれが正直な気持ちだったのか

 

でもそろそろ気分を変えたい

気になることや心配なことはいくつかあるけど

これまでの経験でよく知っている

それはそれ

わたしはわたし

 

新年度が始まってからカレンダーは楽しいことで埋まってる

この土曜も日曜も新しい出会い

素敵な刺激

んんんん、このままじゃいかん!

そう、もっときちんとはじめなくては!

と思うことてんこ盛り

 

珍しい写真を撮ってもらったのでアップ

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次に載せるまでにもっと思い描く背中になっていられますように

うん!頑張る

おわりは はじまり

知り合って30年も経つのに

誕生日のプレゼントなにがいい?なんて聞いたのは初めてだった

ウクレレ

そうはっきり言われたのもある意味予想外

ピンからキリまである楽器屋でかなり悩みぬいて

無理しない程度にでもかなり気合入れて買って贈ったのがおととしの夏

そのウクレレが出戻ってきたいやもとい形見分けで私のもとへやってきた

願いを込めて、ギター復帰して要らなくなったらもらうからって言ってたのがね

丁寧に使われて新品の時より艶を増してみえた

今日奥様の待つ彼の家へお参りに行く予定にしていたその前夜

すなわち今朝起きて覚えていた夢に彼が出てきた

ギターを演奏する彼を凄い形相でにらむ女の子が見えた

彼がいなくなったことが許せないと怒っているように見えた

そして夢のなかで、あんな顔をする気持ちは分かるけど

あんな顔をしたくはないと強く強く思っていた

あの女の子は誰だったんだろう

 

お参りを終えて外に出たら少し泣けた

もしかすると笑顔を見せてくれてた奥様も少し泣いたのかもしれない

笑顔も涙もどちらもつくりものでも嘘でもない

表と裏はどちらもおなじくらい強い力でバランスをとっている

きっと私以上にあのひとは・・と思うとまた帰って泣けた

 

ひとはひとりでは生きていけない

でもひとりでも生きていく覚悟がないとやっていけない

ウクレレでコードを押さえながら

そうだね

これからは自分で音を出して歌ってみるよとつぶやく

ギターを弾いてくれるひとがいなくなって

もう歌わないかもしれないと思った少し前の自分

諦めることは捨てることではなく区切りをつけること

もらったこころはそのままにそのときどきのかたちで奏でる

別れはおわりかもしれないけれど

おわりはまたはじまり

春がはじまるこの時季

そんな決心をするのにとても相応しい

 

 

 

新たな気持ちで

3月9日は母の祥月命日

今年は33回忌にあたるので

直前の日曜日ということで今日法事を行った

もうとうに母のいた年月より

母のいない年月の方が長い

それでもどうしてもその割合が腑に落ちないほど

母にもらったものは大きいと年をとるほどに感じる

 

法事とはいえ誰を呼ぶわけでもないので

夫とふたりお寺さんを迎えたのち

夕食は近くの和食の店でちょっとだけゆったり乾杯

何もしてないのに終わった後にほっとしたのは

それなりに緊張して構えていたのかと思う

 

次にもし50回忌ができるとしたら

そのときには母の逝った歳をゆうに越えていることになるのだな

寿命を考えるほどではない年ではあるけれど

なにがあったとしても不思議でもない年頃に差し掛かり

法要を営めるというのは送られたひとの幸福というより

送ったものが守られて幸せをもらっているのかもしれない

などと考えてみたりする

それとも

ひととひととが想いを交わし合い幸福を分け合うように

この世とあの世でもそれは続いているのかもしれないとも思う

 

 

先日買った4月始まりの手帳

選んで白にしたのだけれどちょっと愛想無しだったので

ポケットに思い付きで絵など入れてみる

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(雑誌「和楽」の付録のカレンダーを切り抜きました)

えへへ、オリジナル感が出てますます気に入って使えそう

気分で入れ替えて楽しめそうです

 

家に持ち帰った仕事は最低限しかはかどらなかったけど

それに付随する片付けや準備はできた気がする

自分の中でひとつひとつ区切りをつけている日々

手帳も3月4月のスケジュールは新旧どちらともに書き込んで

自分のなかで引き継ぎしているところ

そして4月になれば新たな気持ちでスタートできるかな

忘れられないことは忘れなくていい

傷ならばいつか消えるだろうし

大切に胸に刻むのなら残るだろう

そのどちらもわたしをつくってくれることに違いはない

出会い もしくは巡り合わせ

ケーブルテレビで「平清盛」があっている

数年前にNHKで放映されたあの大河ドラマ

気になってたはずなのに見逃してたので

今回放映されると聞いて楽しみにしてたもの

おまけに深夜0時から

これなら見逃すおそれもないしね

(金曜日はうっかりテレビの前で半分寝てしまったけど)

 

なんであの頃観なかったんだろう?と不思議になるほど好み

でもあの時にはこんなにゆっくり観られなかったかも

これが巡り合わせというものかしらね

 

きっと幾度も幾度もすれ違い流れていくもの

そのなかで気づくものはひと掬い

本気で出会うものはそのなかのほんの一滴

出会って掴んだはずのものでもいつのまにかなくしていたりもする

 

この歳になってようやく分かるものの

それも過去のいくらかのおぼろげな記憶のみ

これから出会うものに関しては

これから気持ちを研ぎ澄ませるしかない

 

出会うもご縁

出会わぬもご縁

知らぬ顔して通り過ぎるのもまたご縁かも

 

これから大した荷物は持てぬと

こころのどこかで覚悟を決めて

ただそのときだけを笑顔で過ごして

振り返らずに別れることもありそうだと

ため息ついて新しい空気を吸う

 

昨夜は

ずいぶん久しぶりの叔母からの電話

彼女の無邪気さの中に潜む棘は

彼女自身の淋しさから来ていたのだと

ようやく気付いた

それが私のせいではないことは

彼女が愛してほしいひとが私ではないことと同様

許せなかったことが解けてきた

 

 

悪くない

だいぶ心が軽くなった

 

 

 

 

 

 

 

全然分かっちゃいなかった

 

向き合って分かったこと

いかに自分が分かってなかったか

 

メロディーにのせた歌詞のひとつひとつに

ふとした思い出がよみがえる

夜が終わっていく時間のほのかな明るみ

桜の花びらの薫る夜の深い闇

ひとつだけつけたライトに照らされた光と影

街灯の並ぶ街並みのなかの沈黙

歌いながら左を向けば合う視線

振り向けば見送っていてくれたひと

 

なにひとつ生み出す関係ではなくても

それがたとえ片思いであったとしても

と思っていたけど

それがどんな想いであったかは分からなくても

それでも想うだけでなく

たしかに想ってもらってもいたと

今頃になってようやく気付いて

どんな関係であろうとも

かけがえのない縁というものはあるのだと

あらためて彼の不在を悲しむ

ただひとりのひとでも

運命のひとでもなかったけれど

それでも大切で大好きなひとだった

そう今夜は書き記しておきたい

 

誰もいなくなった店の片隅で

彼のギターに合わせて小さな声で歌った何曲かの歌

今になって思えばどれだけ贅沢なひとときだったことか・・・