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時は戻せないけれど

しばらく止まっていた腕時計に電池を入れた

父からもらったもの

いや、正しくは父がなくなる数年前に

昔私名義で作っていた定額貯金の証書を

「もうすぐだから、誕生日プレゼントにやろう」とくれたとき

きっとそれはいつのまにか使ってしまうだろうから

記念に残るものを買っておこうとその一部で買ったもの

思えば父からの誕生日プレゼントなんて後にも先にもあれだけだった

誕生日が近づいてなんとなく思い出して・・・

 

去年の誕生日を過ぎたあたりに、もうひとつのブログに書いていたこと

今年はなにか変わり目になりそうだ、なにか起こるかもしれない

母からのメッセージに思える自分の中からの声に耳を傾けたい・・と

いま読み返すと恐ろしいほどにその予感が当たった去年から今年にかけてだった

母と同じ病気になり私はすぐ手術(日帰りでできる軽いもの)

思えば母はそれを数年そのままにしていてほかの病気の発見もできなかった

三か月ごとの検診という私への課題は

母がくれた私に合った自分のからだとの向き合い方ではないかと思う

今は不安よりもむしろこれで良かったこうなって幸運だったと思える

 

むか~しむかしバスに乗っていると

近くの男子高校生がふたりで話してた

あ~あ、3年くらい昔に戻ったらもういちどちゃんと勉強するのになあ・・

もうひとりが

でもおれ戻ってもまた同じことして勉強しないような気がする・・

心のなかで頷いて笑った

 

きっと私もどの時代にもどってもたいして変わらないことをするか

また別の失敗をやらかしてなんのためにもどったか分からなくなりそう

どの時代にも戻りたいとは思わない

絶対もどりたくない時代と楽しかったけれど

やっぱりそれと同じくらいしんどかった時代しかない

楽しいだけの時代なんかどこにもなかった

もう一度やれる自信はない

二度とないからこそなんとかやれたってとこ大きい

 

でもタイムマシンで遊びに行けるなら

母と美味しいもの食べたいな

母が観たがってた「王様とわたし」の映画を一緒に観に行きたいな

でもきっと映画を観て美味しいもの食べたら

あとはさっさと逃げて帰ってくる

思い出のなかだからこそ恋しい

あのあとずっと一緒だったら、いま一緒にいたらどんな関係かは分からない

 

時は戻せないけれど

想いはずっとある

都合のよいことに(笑)思い出しさえすればそこにある

いまはそれでいいと思う