よるとあさとのまんなかで

遅い夕食の後

お風呂の順番待ちをしていたら

いつのまにか寝てしまっていた

夜中にお風呂

固まったからだを溶かすように

上がってきたら朝の方が近い時間

眠ろうかどうしようか迷いながら寝つけずに・・・

 

記憶の底から不意に浮かび上がってくる

はるか昔の記憶

手をつなぐまでに数時間もかかって

キスひとつで無口になった日のワンシーン

 

音がなにもない

音楽の気配がない

匂いの記憶もない

思い出すのは空が白んできた光の様子だけ

ああ・・そうか

この時間帯だったのか

それだけが共通項

 

おなかにズーンとくるヤツじゃなくて

顔が熱くなるのを隠すために頭のてっぺんから叫びたくなるような

ムズムズ・・・の一種

 

まあ、いい

安らかな眠りを誘ってくれることはなくても

空が明るくなったらそのまま動き出そう

そう思わせてくれるから

 

もうすぐ夜が明ける