春が来たから

 久しぶりに朝散歩

裏山の小さな森を歩く

入り口で久しぶりだねって見上げたら

なんだかホントに懐かしくてきゅんとした

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遊歩道を踏みしめながら登る

だれもいない森へ入っていく

風のおこす木々の音だけが聴こえる

葉を落とした枝たちの形がひとつひとつ目にとまる

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やがて鳥の声も聴こえはじめる

そして自分の呼吸の音と・・

 

公園の展望台になっているところには

サクラが幾種類か

カンヒザクラの名札をつけた花の

その紅が浅い春に温もりと華やぎをくれる

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しばらくは桜の魔法で朝散歩を続けられそう

ソメイヨシノの蕾もすこしずつ膨らみ始めてる

 

それにしても冬を越した木々の存在感が

自分の中で大きい

ひとつひとつの幹が枝が

どれもとても気になって仕方がない

こんなに木を観たことってあったっけ?

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また来るね

また力を頂戴ね

 

ただの坂道はのぼりたくないのに

この木々の間の坂道は来るたびにのぼる

梢が天に向かっているのを見上げながら

その木々のエネルギーをもらっているのだろうか

 

たったそれだけの朝散歩もこの数週間なかなか実行できなかった

今朝ようやくこれたのだ

それももしかすると木々たちのおかげなのかな?

もうすぐ春だよ

もう春が来てるよ

って、知らせてくれたのかもしれない