あなたとわたし

ふたりの人生は重なっていない

ずっと知ってはいるけれど

ずっと他人のままで

なのにどこかで近い人だと思ってた

さよならのときの握手の余韻

深夜の町に肩ならべて歩くこと

視線合わせた時のちょっとした目配せ

恋い焦がれる想いではなく

淡く満たされる安堵

 

そして

いつだったか

街中で抱き寄せられてキスしたこと

 

もうすぐ来るあなたの誕生日に

おめでとう言いたい

お返しのキスをプレゼントにおめでとう伝えたいよ