繋がっていく
少し前に東京まで出掛けた
就職した息子の新しい部屋でも見てこようかと思ったのだが
免許更新に合わせて夏休みをとった彼は
ほぼ入れ違いで家に帰って来たため不在で
それならいっそと手ごろな宿をとって遊びまわった
ダンス踊って飲みに行って
ラグビー観に行って飲みに行って
美術館観に行ってドライブして
まあ、自分でも呆れるほど楽しませてもらった三泊四日の旅でした
忙しい中時間を割いて付き合ってくださった方々に感謝です
今回観たのは東京都美術館
ポンピドゥー・センター傑作展 ーピカソ、マティス、デュシャンからクリストまでー
1906年から1977年まで一年ごとに一つの作品が飾ってある
さまざまな形態の作品
次から次へと訪れるひとと会話をするようにちょっと大仕事
作品見るより作者の写真を観る方に心奪われる時もあったりして
でもそのうちその時間を旅するような気分にも慣れてきて
なんだか浮遊するように美術館の中を彷徨い歩く
出会った場所から始めて立ったまま見るのにはすこしもったいない
でもなにも知らなかったからこそ引き込まれていってしまったのかもしれない
夢をみる・・・
星の時計のリデルを少し思い出しもした
時間や場所やいろいろなものを越して
ただふたりのシーンが愛しかった
人が人に魅かれて一緒にいるときって理屈は要らないよな・・・
そういえば大和和記の原画展も観に行きました
あさきゆめみしの原画の美しさに圧倒された~!
で、意外と着物の柄や洋装のドレスの数々
この方や多分ほかにもいろいろだけど
小さい頃からの漫画のなかで見てきて
なんとなくイメージさせてもらってきたことって多いかもって思った
Bunkamuraザ・ミュージアムの西洋更紗の展示も見てきたよ~!
ふたつの美術館でレオナール・フジタに出会うことになった
さきの美術館では風変わりな猫を抱いたおじさんだったけど
つぎの展示では生活の中に美を追求する個性的な人間に見えた
とにかく猫はとびきり可愛い
何も知らないからこそ自由に楽しめたかもしれない
何となくしか知らなかったことが自分の中で繋がっていくのが楽しかった
ふわふわとした想いがかたちを成して
これまでのことがきれいに繋がるような気がして
だからといってなにができるわけではないのだけれど
一瞬映し出されたその記憶を大事に胸にしまっておこうと思ったりして