幼なじみ
少し前、ケーブルテレビで昔のドラマを観ていた
「風のガーデン」というヤツ
数回目から観始めて何となく気になって最後まで観た
今だから、再放送だから、毎日連続の短期間だから
なんとか見続けたというのも頷ける部分もあった
小さい頃、何度か転校をしたので
物心ついてからずっと仲良しという友達を私は持っていない
どちらかというと晩熟の方だったので
あだ名で呼び合った異性の友人なども持たない
幼なじみなどというものと無縁なのだ
ドラマを観ながらそこに違和感というか理解できないものを感じていた
ひととの距離感は難しい
離れすぎると淋しくなるけど
近づきすぎると鬱陶しい
まだ淋しさを我慢する方がよい
鬱陶しさは生臭い
グラスに残る微かな匂いがビールを台無しにするように
誰にも言えないちょっとした後悔を呼び込んでしまう
ああ、そうだ
自分がきちんと距離を取ればいいだけだ
振り回されて調子にのるから後悔するんだ
いつものニュートラルの距離を思い出せばいいだけだ
気になるグラスのビールは残せばいいだけだ
ほんとは幼なじみが欲しかったのだろうか?
いやいやそれはないと思う
変わらず親しくて大好きなひとは幾人かいる
古い知り合いにも比較的新しい知り合いにも
それは年月の長さだけではないなにかを感じるひとたちだ
相手もそう感じていれば嬉しいけどね・・・とは思いつつ(笑)