春風
このきもちをどう書こう
やわらかなあたたかな
大事なものを胸の内に抱くような
満開の桜の花も
散りゆく桜の花も
ただ美しいだけ
不安も悲しみもただそこにあったことを認めよう
今年の桜に出会えただけでもうそれでいい
なにも変わってはいない
でもひとつとしてとどまってもいないし
どれも同じものは訪れない
ただ受け入れそしてただ選び取るだけ
私の行きたい場所はどこ?
私の帰るべき場所はどこ?
はるか先に見えるものも
今日手に取って確かめるものも
どれも私の目に映るもの
視線の先を向けようとするもの
私自身がどう変わっていくのか
どう変わらないでいられるのか
それもまた怖れずに楽しんでいこう