久しぶりに泣いた

明け方

立て続けに夢を見た

 

小さい頃飼っていた犬

長いこと会っていない従兄弟

雨の降り続く町並み

冷凍庫の中に牛乳瓶ウニ

久しぶりに集まった家族との食事

ほかにもいくつかあったような

 

脈略が無さ過ぎて起きてからも

しばらくぼおっとしていた

寝床の中でそのまま友人のFacebookを見て

そこにコメントを書き込んでいたら

突然涙が溢れてきた

どこかで繋がったような

関係ないような

 

そしてふと思ったのは

ずいぶん久しぶりに泣いたなあ

涙を流したのはいつ以来だろう?

しばしその波間に漂う心地良さ

 

知らず強張っていた心を

そっと撫でてみた朝

 

○○始めました

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昨日から突然初夏の風情

風が生温く足元が暖かい

で、冷やし中華始めました

ってわけではなくて

前にちらりとお稽古始めたことを

書いていたものの告白を

(誰も覚えてないし聞いてないけど)

お謡を

です

月に一度か二度習いに行ってます

その間は、お稽古を録音したもので復習

その時間がなかなか取れないので

写真のように貼り付けて

料理しながらやってみたりして

こんなことやってるのは

ここだけの話

おやつ

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息子夫婦が孫を連れてきた

お昼のあとのおやつ時

 

これ、美味しいけど

食べにくいなあ

 

夫がつぶやいた言葉に

ふん!もう買ってきてやらない

と少し不機嫌になったけど

 

その前の話題での

唐揚げはいいけど骨つきチキンは苦手

というのと、対になってて

見事な伏線回収だったのかも

と、

ひとりでプリンを食べながら笑った

 

みんなで食べるのは楽しいが

じっくり味わうには

ひとりがいい

 

昨日の家族の楽しみのあとの

ひとりの朝食後の静けさの幸せ

 

 

 

いのち

小さな小さな指先に

薄く柔らかい爪があって

その爪の形が

わたし以上に綺麗な形をしていて

こんなに生まれたばかりなのに

いのちというのは

そのひとそのものなのだなあと

不思議に納得させられました

軽くて

温かくて

厳かで

きらきらしている

新しく愛おしいいのち

思い出の

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祖父が家に遊びに来た時

牛乳を飲むのに使っていたコップ

その祖父が亡くなったのは

確か私が小二の時

どうしてそんなに

コップと祖父が結びつく記憶があるのか

小さい頃のホットケーキミックス

粉を溶かして使うメープルシロップがついていた

それを溶かす器は

タンポポのような花が描かれた

持ち手が三角形を描く

緑と砂色の混ざった

陶器の素朴なデミタスカップ

子どもの小さな指でも狭かった

その持ち手の感触を覚えている

器は無くなっても

器にまつわる記憶は無くならない

特別なものでなくても良い

私の大好きなものを

大好きなんだよって

惜しみなく言えるように

小さな女の子に

笑顔とともに差し出したい