プレゼント

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久しぶりの家の整理

小屋裏の納戸に置いた箪笥の引き出しを開ける

記憶にあるもの忘れていたもの

前にとくとみたのはいつ頃だったか?

着物を着始めた頃に

そこから母の帯が出て来たのには驚いた

今回出て来たのはこの色鉛筆

自分で買ったことは覚えているが

いつなのかその辺りは覚えていない

でもなんとなくワクワク

クルクル回す小さな鉛筆削りで

ゆっくりと一本ずつ削っていく

白い紙に試し書きをするのだけれど

色の感じと描いてみる感触が

普通の色鉛筆とちょっと違う

ああ、そうか!もしかして、と

描いたところを濡らした指で触ると

うっすら水彩絵の具のように広がった

そうだった

濡らした筆でそんなことのできる

色鉛筆だったから興味を持って買ったのだった

これを書きながらふと思い出した

去年小さなサイズのスケッチブックを買ってたな

何故か薬局の片隅に昔の美術の時間に使ってた

スケッチブックのミニチュアのようなのが

お買い得って置いてあって思わず連れて帰ったヤツ

子供の頃から何度も読んだ

我が家にあるグリム童話全集の最終巻の最後の話は

箱を見つけて鍵を見つけるおはなし

小さい頃はそこで終わるのが意味わからん!って

はぐらかされた気分になっていたけど

大人になってなんとなく分かるような気がした

特に、こんなことがある日には

最後のお話を選んだ人にウインクを送りたくなる