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同じ月を見ている

話す言葉の柔らかさが変わってきたり

名前の呼び方が変わってきたり

そんなことでふたりの間の距離が変わったことを知る頃

あ~そうか、若い頃

すこし年上とよりすこし年下とのほうが上手くいったのは

なかなか敬語から抜け出せない私が変わるより

相手が変わっていくのに気づくほうが楽だったからかなあ

自分に自信も持てずただ臆病だったあの頃は

かたちになった見えるものしか気づくことができなかった

 

同じ街角同じ海同じ桜に同じ月

それでもそのときそのときに違う気持ちで眺める

出会いも別れもそして新しい恋心を持った時にも

忘れることも忘れられないことも

自分の中のどこかに持って抱えて溶かし込んで

濁ったり澄んだりする心の中で一瞬ピントを合わせるように

思い出したりときめいたりときには涙したりするのだろう

 

「月がきれい」と話しながら

いくつもの月を思い出す

それは偽りでも不実でもなく

ただ正直なわたしのこころ

 

 

海街diary 7 あの日の青空 (フラワーコミックス)
 

 久しぶりに

恋の始まる場面など読んでたら

胸がキュンキュンしちゃいましたよ

好きだなあ~吉田秋生