ときをこえて
着物着付け教室2ターン目
先週は急に成人式に袴が着たいと言い出した次男に合わせて
その日は着物を着てみようかな?というアイデアのもと
新しく作った江戸小紋と昔作ってもらった帯を合わせて練習してみた
今週はその帯と一緒に作ってもらった訪問着を
点検も兼ねて持ち込んで練習
20代、大学卒業間際くらいに作ってもらったものは
今も着れるものなのかそれも先生に見てもらいたかったから
小物の色合わせを考えれば大丈夫と言われ
着ていく機会があるかどうかは別として
でも近いうちに一度くらい着てみたいなとも思う
しかしながらいつの間にかつけたちいさな汚れもあったので
これを機会に着た後にはしみ抜き等のメンテナンスもしてもらうことにする
大事にしなさいよ、宝物ですよ、これは
と、先生が声をかけてくださる
母が亡くなる少し前、一時退院のときに見立てて仕立ててくれたもの
自分では派手になって着られなくなったとしても
染め直したりすることはせずにずっと持っていたい
だれかに着せてあげることはしたとしても
私が生きてる間はそばにおいて眺めていたい
親に残してもらったもの
ものそのものだけではなく
時を越えてその想いをようやく想えるようになったから
いま母の着物をひとつずつ自分の寸法に直しながら
それももちろん有り難いものではあるのだけれど
それとはまたべつに
わたしに向けて誂えてもらったものにこもった
その母の想いを噛みしめる幸せを感じている