深呼吸して

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裏山をずんずん登る

鈍った身体が酸素を求める

深呼吸 深呼吸

ああ、秋がからだ中に巡る気がする

足元の石や土の感覚を思い出す

きっと小さい子が街よりも山をよく歩くのは

この一つ一つの感触を

緊張感とともに楽しんでいるからだ

山の中で何か思いついて

帰ったら文章にしようと思ってた

なのに

そこからたくさんの草や花を眺めてたら

帰った頃には言葉を忘れてた

まあ、いいか

また明日登ろう

登ったという言葉がおこがましいほどの

ほんの小さな裏山なのだけれど

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