ふとした記憶に揺り動かされる

この間貧血と言われたのでお薬飲んで再検査

本日無事正常範囲に戻ってた

なんだか嬉しい

久しぶりにダンスのクラスへ顔出した

ゴールデンウィークは丁度お休みで

先週は家の片づけが興に乗りすぎて終わらず欠席したので

ずいぶん久しぶり

自分以外のみんながとてもうまく見えてしまう

自分の動きのぎこちなさが我ながらおかしい

時間の半分とにかく体を動かし

半分は先生と踊るほかのひとの動きを眺めてた

腕組みしてじっと見てるその自分の姿を想像すると

学生時代のある男の子のことを思い出す

あ・・彼の練習時間の立ち姿と同じだ、いまの私・・

はるか昔の記憶に引き戻され

遠い旅を自分の中でこっそりする

すこし心が動く

もう何が起こるわけでもないのに

懐かしさと愛しさが湧きあがることに不思議な気がする

それは感謝・・に近い

少し前までこんな感情はなかったなぁ

 

家に帰り着いてから

ふとコロンが香る

今日踊ったひととはなんの特別な感情もないはずなのに

香る匂いに心を揺らされる

思い出すということそのものが

特別な感情と結びつく回路を持っているのだろうか

 

まあ、いい

心だけ少し恋に似た気分に遊んでいよう

空には切った爪のような細い細い三日月

子猫の爪に残されたようなすぐに消えるうすい痕を眺めるような夜