とある日に
古い写真のデータが蘇る
もう届かないメールがフォルダに落ちる
思いがけず
昔の記憶が
色を取り戻すように
匂い立つように
一瞬息を吹き返す
懐かしいというほどには古くなく
心騒ぐほどには新しくなく
灰汁を取り澱を沈めた思い出は
ただそこに佇んでいてくれる
わたしは淡々と
あたらしい日を過ごしていく
新年
遅くなりましたが
っていうかすごく久しぶりですが
明けましておめでとうございます
いつもと変わらぬお正月です
もともと家族だけで過ごすので・・
長男は結婚し次男も一人住まいを始めたので
普段は夫婦ふたりになりました
それがお正月はお雑煮食べにやってくるので
ちょっと忙しかった
息子が来ると張り切るとか
孫が来たら目に入れても痛くないとか
我ながらいまのところそういうのはないなあと思う
すれ違いで夕食だけ一緒に食べる夫婦というのが
今の自分の体力にはとても合っている
そうそう、体力はつけたいと思います
貯金と貯筋、目標!
どんな一年になることやら
個人的には楽しみなことがいくつかあるので
どうかおだやかな年になりますように!と
心からお祈りいたします
深呼吸して
裏山をずんずん登る
鈍った身体が酸素を求める
深呼吸 深呼吸
ああ、秋がからだ中に巡る気がする
足元の石や土の感覚を思い出す
きっと小さい子が街よりも山をよく歩くのは
この一つ一つの感触を
緊張感とともに楽しんでいるからだ
山の中で何か思いついて
帰ったら文章にしようと思ってた
なのに
そこからたくさんの草や花を眺めてたら
帰った頃には言葉を忘れてた
まあ、いいか
また明日登ろう
登ったという言葉がおこがましいほどの
ほんの小さな裏山なのだけれど
重なるご縁で
前から習いたいと思っていたもの
思い切ってお稽古を見学
その後の思いがけないひととき
想像を越えた出会い
数年前にひとりに誘われて
数ヶ月前に別の人に誘われて
その二人が知り合いだと分かり
ここに至る不思議
秋は出会いの季節
繋がりを深める季節
ときめきのはじまる季節
などと思ったりする
思い出の味わい
久しぶりの友人と久しぶりの外食
お肉とサラダで軽く一杯の一件目から
鈴懸のカフェでパフェ
話題はとりとめもなく
懐かしい街並みやお店のことなども
今は無くなったお気に入りの喫茶店の
ココアを頼むと出てきた赤いカップの話を彼女が話題にした
「あれ、好きだった~!」って
そうそう
私もすごく好きで当時としては珍しくこだわって
調べて探して結婚祝いでそろえたのがその赤いカップ
家に帰ってから久しぶりに登場させて
コーヒーを淹れて飲んだ
思い出分だけコーヒーの味が上がった感じ(笑)
彼女の家には時々お邪魔して時折ごちそうにもなって
なんだかおいしいものの記憶が残っている
彼女にいうとそこまで覚えていないと笑うけど
他人のおうちでご飯食べるってそうそうないことだったので
私の方はわりと印象に残ってる
そのうち彼女のお母さんにお会いすることができたなら
あらためてごちそうさまを言いたいな、と思った
とりあえず「お母様によろしく!」と添えて
懐かしいコーヒーカップの写真を彼女に送った
昨日 今日
仕事から仕事への道すがら 少しだけ遠回りをしてとっておきのパン屋さんへ
いつもいっぱいで第二駐車場を案内されるのだけど
現在入店制限中のようで車に乗ったまま 店横の駐車場入り口で待つように言われる
程なく入れてゆっくり吟味してパンたちゲット
半分は新しいうちに冷凍しておくことにする
今回初めて買ったドイツパンでハンバーガー
家で作るハンバーグとパンの力がバランス良く
なかなかの出来となり 満足の食事
1日明けると取っておいたパンがなくなっていた
遅く帰ってきた次男が取り置いていたおかずと
そのパンを全部!食べたらしい (ご飯も炊いていたのに)
美味いと思ったものは遠慮なく食べ尽くすヤツ
あー!冷凍しておいて良かった!
(そんなことに対応する効果もあるとは予想外)
久しぶりのダンスの個人レッスン 理論+実践で消費カロリー以上の充実感
学び続けている人に教えてもらうのは とても刺激的
あ、これは忘れてはいけない感想だな
帰りに街のスーパーで購入
このレモネード、めちゃ好みでした
ビールももちろん美味しかったぞ〜!
夜に
こんな夜に
ページを開けたままで
書きあぐねている時は
少しだけ人恋しい時だ
庭の片隅で紫陽花が色を変えはじめている
久しぶりに裏山へ散歩に出かけた
飛行機の音もかき消すほどの蝉時雨
ひらり舞うクロアゲハ
群れ成す赤とんぼ
ひとり飛ぶ青く光るトンボ
いきなり現れたカブトムシ
枝で息をひそめるカラス
久しぶりにマスクもせずに坂道を登った
すこしだけ深い息ができた
夏はあちこちの世界の境目が薄くなる気がする
なつかしいひとに会いたい
そう、その人を想うとき
かのひとは夢に現れて微笑んでくれるのだろうか